CDは持っていてもどうせ聴かないのでSpotifyで聴けるものはもうかなり処分してしまっていて、CDプレーヤーもポータブルのやつを一台残すだけになって、スピーカーでCDを聴きたいときは、ポータブルCDプレーヤーのヘッドホン端子にBluetoothのトランスミッタを挿して、Google Nest Audioスマートスピーカーに飛ばす、という構成しかなかったのですが、もちろんそんなまだるっこしいことをするはずはなくて、CDはぜんぜん聴かなくなっていました。
すこし前に真空管アンプに興味があってAmazonで調べてみたら、中国製の安い機種が$100を切るくらいの値段で売られていて、なかにはBluetoothをサポートしているようなやつもある。でもインターネットで送られてきた音楽をBluettoothで飛ばしてから真空管で増幅して聴くというのは21世紀的なのかもしれないけれど、なんか嘘くさい気がしませんか。
むしろ、真空管なんかギミックを使っていない徹底的に安いアンプでCDプレーヤーを直接コードでつなぐのが清々しいのでは?、とおもって調べてみたら、そういうやつは$50以下でたくさん売られていた。なかでも、昔の無線機とか測定機器みたいな取っ手(ハンドル?)のついてる機種にはぐっときた。これこそギミックだけど。
そんなわけで、そういう機種の中でも最安値のFacmogu 298Aというのを買ってみた。$26.99。これでBluetoothサポートもFMチューナーも入っている。これにガレージに放置されていたBoseのフロアスピーカー(501 Series)をつないでみた。正直、音はこもり気味でそんなに良くないけど、無理のない素直な音とも言えるし、値段を考えると文句は言えない。
それよりもひさしぶりにCDをケースから出して一枚一枚プレイするという作業が新鮮ですな。アナログレコードが売れているというのもそういうことなんだろうな。
これを買ったからと言っても、今後もふつうは電話にBluetoothヘッドフォンをつないでSpotifyを聴くことの方がずっと多いということになるんだろうけれど、ふと思いついてCDを掛けることができるようになったのは良かったです。